NECのロボット PaPeRo

 年末、西日本初のロボット専門店「ロボットファクトリー」が日本橋にオープンした。
 1万円前後のキットから、数十万円の二足歩行ロボット、200万円の留守番ロボットまで、約10種類を展示・販売していて、品揃えは日本一だそうだ。
人気の高い二足歩行型は99、750円から、音声による指示で操作出来るタイプの70万円までそろっている。愛らしい外観で呼びかけに答えることが出来る音声認識ロボットは40万〜50万円。4本足の留守番ロボットは、カメラや赤外線センサーを備え、携帯電話を通じて外出先から操作したり自宅内の様子を確認することが出来る。

         
…2004.12.24 毎日新聞夕刊の記事から… 

 同じころYahooのトピックス欄に、こんな記事が載っていた。
「調査会社の富士キメラ総研(東京)は18日までに、人間とコミュニケーションしたり生活空間で人間をサポートしたりする「共生型」の次世代ロボットの市場見通しをまとめた。
 それによると、現在販売されている共生型ロボットは、ソニーの「AIBO(アイボ)」やバンダイの「ドラえもん・ザ・ロボット」など娯楽用が中心で、今年の国内市場規模は70億円。
 災害復旧や危険物処理など目的が明確な実用分野への開発も進んでいるが、事業化のめどはほとんどたっていないため、2010年でも最大550億円にとどまる。
 ただその後は介護や警備などさまざまな実用分野で普及が想定されるため、2025年には家電と同規模の2兆円まで成長すると予測している。」
 私は、20年ほど前、まだ珍しい存在だったパソコン専門店の登場を思い出した。その頃、一部のマニアのものだったパソコンは、20年経って、広く普及してオフィスでも家庭でも必須のものになっている。
日本橋にオープンしたロボット専門店は、誰でもが欲しいと思ったら、そこに行って実際に触れて、手に入れることが出来るという点で画期的だ。
20年後の2025年には家電と同規模の市場になっているという。パソコンや家電の量販店と同じように、ロボットの大型専門店や量販店が、街のあちこちで見かけるようになるのだろう。

 共生型次世代ロボットというと、盲導犬に変わるロボットや難聴者や手足の不自由な人のための介護ロボットなどが出来たらいいなあと思う。案外、早い時期に出来そうな気もする。
けれど、故障や誤作動、暴走など起こらないだろうか。
そんな事が起こったら大変である。
それに、盲導犬のように、心が通い合い、まるで家族の一員であるかのような愛情が湧くだろうか。
警備ロボットがご主人を泥棒と勘違いして撃退したとなったら、笑い話にもならないし、悲惨である。
 家事ロボットや留守番ロボットetcで、家族の数よりロボットの数の方が多くなるという事にならないだろうか?そうなったら、多分、優秀で高価な多機能ロボットの登場ということになるのだろう。


 さまざまな懸念や困難を克服しながら研究が進み、、一歩一歩、ロボットと共生する社会が近づいている。そんなことを予感させる「ロボット専門店」の登場である。    


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