5月の下旬、私のWindows2000パソコンの調子がおかしくなった。
画面を表示するにも、印刷するのにも随分時間がかかるようになり、イライラして、精神衛生上よろしくない…。
データの保存、アプリーケーションソフトの再インストール、その他面倒な作業を思うと気が重かったけれど、「ええい、システムの再セットアップしてしまえ」と決心した。

 システムの再セットアップもアプリケーションソフトの再インストールもDOSの頃から何度も経験していることで簡単だった。
問題は、再起動してからだった…。

 工場出荷状態に戻すと、すべてのデータが消えてしまう事は知っていた。
だから、ホームページのデータも、ジャストシステムの「マイペンシル」でつけていた日記も、その他これはというデータを、あらかじめCDにコピーしておいた。いや、コピーしたつもりだった。

 ところが、データを元に戻す段階になって愕然とした。
去年の四月からつけていた1年分の日記のコピーが不完全で読み込めないのである。慣れから油断したのか、CDへの書き込みソフトの操作を誤ったらしい。
あきらめは早い方である。「ビデオをとっても見ない事が多いので、日記を書いても、きっと後で読まないだろうから、まあいいか。」と勝手な理屈をつけて、あっさり諦めた。

 本当にシマッタと思ったのはメールの方だった。
こっちはうっかりしていたのである。まったく念頭になかった。
受信メールも、送信済みメールも、アドレス帳もきれいさっぱり消えてしまい、この方がショックが大きかった。

さて、気を取り直して、インターネットとメールの再接続に取りかかった。ここでまた、難渋した。
過去に、ISDNから1、5メガのADSLにしているし、8メガのADSLに変更した時だって自分でセットアップしたから多少の自信はあった。それにアカウントやパスワードなども大事をとってメモしてあるし…。
けれど、しかしである。わかっているようで、わかってなかった事って案外あるものだということを、思い知らされた。
 私のパソコンは、LANボードとADSLモデムを使っている。
それで、コントールパネルの「ネットワークとダイヤルアップ接続」を開くと、「新しい接続の作成」「ローカルエリア接続」「ローカルエリア接続2」という3つのアイコンが並ぶ。「ローカルエリア接続2」のアイコンに真っ赤な×印がついていて、マウスを持っていくと、「ネットワークケーブルが接続されていません」と表示される。パソコンの背面を些細に調べ、ケーブルの接続が完全な事を確認しても表示される。
マウスの右ボタンを押して「無効にする」を「有効にする」にしたら、×印は消えるけれど、やはり接続出来ない。2,3日、根気よく試行錯誤を繰り返していたら、偶然つながった。それでわかったのだが、×印は気にしなくてよかったのである。つまり、インターネットに接続したら自然に×印は消えるのだ。それなら「ケーブルが…」などという紛(まぎ)らわしいメッセージを表示しなければよいのにと思う。

メールの方は、もっと時間がかかった。
設定をしたら、「新着メッセージなし」と表示されるし、試しに知人にメールを送ったら「送信済み」フォルダにちゃんと入っているので安心していた。
しかし、1週間経っても10日経っても1通の新着メールも来ない。「ちょっとおかしいなあ」と思って、メール設定を一からやり直していたら、ドバドバと26通のメールが現れてビックリした。

 パソコンは本来の速さに戻り、イライラは解消した。以前、ADSLにした時にいろいろな設定の内容をノートにメモしてあったし、当時のメールもCDに保存してあったので、日記以外は、ほとんど元に戻せて助かった。

 ずいぶん苦労し悩んだけれど、日頃から、大切なことはきちんとメモし、まめにバックアップしておかないといけないなあと痛感した。

今回のトラブルの唯一の成果は、パソコンを買い換えなくてすんだご褒美に、ヘソクリをはたいて、野鳥を見るためのスポッティング(フィールド)スコープを自分で買ったことぐらいかな…。
デジカメにセットして良い野鳥の写真を写したいと思っているので、ご期待ください…。


 
「趣味に3つの…」を読まれた方は、「また道具ですか…」と微苦笑しておられるかもわからない…。

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